2日目レポート AA=
気がつくと、雨は小降りになってきていました。
次に登場するのは、AA=!
いきなりトリビュートアルバム収録の「MAD」をやってくれました。
このバンドについては、もちろん演奏も良かったけど、
上田剛士、TAKESHIのMCが感動的でした。
「・・・BUCK-TICK25周年おめでとうございます。
アニィの髪型が天に向かってバクチク!している間は、
25周年といわず ずっと続けて欲しいと思ってます」
ここでまず大歓声。
目の周りを黒く塗り、鋭い眼光で会場を指さすパフォーマンス
(こんな感じ)が格好良かったなあ。
MCは続きます。
「一緒にライブをやるのは凄く久しぶりです。
BUCK-TICK・・・自分よりベテランで、現役で、今も活躍している、数少ないバンドです。
特に今井君とは、自分が若い頃からの付き合いです。
そして自分の事をまだ”クレイ”と呼ぶ数少ない先輩です」
ここの辺りの話し方が、一つ一つ、昔を思い出し、懐かしむような感じで・・・
既に俺の涙腺はやばいことに。
「昔から彼がギターを弾いているところはあまり見たことがありませんでしたが
お酒を飲んでいるところはイヤになるほど見ました(笑)
ただ、そこで捕まるとずっと帰れない訳で・・・
酒の飲めない自分は「やっかいなことになったなあ」と思ったものでした」
この辺りで俺はぽろぽろと涙を・・・・
知っている方も多いと思いますが、
彼は昔『MAD CAPSULE MARKETS』のメンバーであり、
同じビクターということもあり今井さんとは仲が良かったようです。
その後、MADの方はメンバーの脱退などいろいろなことがあり、
現在は活動休止中(実質解散に近い状態)です。
マッド時代、ある時期まで彼は「CRA¥(クレイ)」と名乗っており、
今井さんは今でもその頃の名前で呼ぶ、ということ、つまり、
昔の自分を知っている、古くからの友達だ、ということをいいたかったんですね。
25周年フェスというのは、もちろんBUCK-TICKの歴史を振り返るものでしたが、
同時に、参加したバンド・アーティストそれぞれが、
自分のことを振り返る場であったのかもしれません。
TAKASHI氏のMCは、短いけれど、まさにそういった思いが詰まった、
感動的なものでした。
25年という時間は、まさに日本のミュージックシーンの歴史でもあり、
その中で走り続けるBUCK-TICKはまさに歴史の生き証人ですね。
25年の中で、新しく生まれたバンド、消えていったバンド、
ブレイクしたバンド、残念ながら支持を得られなかったバンド・・・
バンドは存続していても、メンバーの脱退、死別、離合・集散・・・
そんなことがむしろ日常的なシーンの中で、
高校時代の同級生で作ったバンドが、メンバーチェンジもなく、
25年もの間、時代の先端で活躍し続ける・・・
理想だけれど、それを実現するのは限りなく不可能に近い。
それを体現しているBUCK-TICKが、多くのアーティストにリスペクトされるのは、
必然なのかもしれません。ある意味バンドの『理想型』です。
彼の口から。ぽつりぽつりと語られる、メンバーとの思い出話。
そこには、懐かしさ、気恥ずかしさ。
同じ時代、音楽シーンという戦場を共に駆け抜け、闘った戦友への誇らしさ。
そういったものが溢れていました。
もっと、たくさんの話を聞きたかったなあ。
と、TAKESHIのブログでちょっとだけ当時の話が・・・
ボンネットww無茶しすぎだよ!
全く・・・まったく・・・
ダメだ・・・もうこのMCは思い出す度に涙が出てくる。
自分の若い頃を一緒に過ごして、無茶して、
それを覚えててくれて、未だに『友達』だといってくれる。
男にとって、そういう存在は、宝物なんですよ。
これからも、ずっとBUCK-TICKが、そしてこの絆が続いて欲しい。
そんな風に思います。
続く。
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コメント
TAKESHIのMC、ほんと良かったですよね。
マッドカプセルマーケッツの曲を今井さんがラジオか何かで紹介していて、ファンになったんだよなぁ、、なんて私も若かりし昔を振り返りました。
あの頃のTAKESHI(CRA¥)は、今も眼光鋭いけど、怖かった!
でも、あっちゃんの高級車に鋲付き革ジャンで転げまわったとは!!
怖いものしらずですね(笑)でも笑ってくれたあっちゃん。やさしい!!
心温まるエピソードでした。
投稿: kanon | 2012/10/01 21:01
AA=、音楽は問答無用にかっこいいし、TAKESHIのMCにも、グッときました。
kanonさんも書いてらっしゃるように、私もBT経由でマッドカプセル知って、カッコイイ~と思ったんだよなあ、と思い出しました。
そして、今、はっ!と気付いた。
私、94年のLSBでマッドカプセル見たけど、その時、DIE IN CRIESも出てた!!
そしてwikiでダイクラのメンバーを確認。
ボーカルkyo、ギター室姫深(児島実。AA=の現サポートギター)、ドラムyukihiro…
94年に同じステージにいた彼らが、18年後の今、また同じステージに立ってたんだ。
このフェスでいくつかのバンドに分かれてはいるけど、確かに同じ時代を駆け抜けた戦友なんですね
他の後輩バンドからのリスペクトとはまた違う、戦友へのリスペクト。
うう…また新たな感動が…(今さら)!
投稿: anne | 2012/10/01 22:22
あっ・・・deraさんのレポート読んでて なっナミダが・・・
なんか男の友情って・・・くーーーーっ いいっ!
ナミダの訳は もうひとつ・・・
フェス全体を通して
今井愛が・・・静かな優しさが・・・あーーーーヤバイっ
今井歌詞の友情もんにめちゃくちゃ弱いので・・・(RHAPSODYとか)
イタイファンになってます・・・?あ、はい。
愛のない話 はキライですもんねっ(しつこい)
deraさんおすすめのPOLYSICS「ベストイス」買ってみますっ
ライブも行ってみたいなー
投稿: ao | 2012/10/02 10:59
>kanon様
俺も一時期MADはよく聞いてて、
今回のAA=は楽しみにしてたんですよね。
演奏ももちろんでしたけど、あのMCはホントに良かった。
CDデータに載ってたコメントもなんかニヤニヤしちゃいました。
ああ、ホントあの頃から仲良かったんだなあって。
> anne様
あの伝説のLSBですね!
ダイズは実はCD何枚か持ってます。
デランジェ繋がりで・・・
ただ、曲が俺的にピンと来なかったんだよなあ。
そんな俺はサイファー節が大好きなんですw
まさに、かつての仲間が、時を超え集結・・・!
熱い、アツ過ぎるぜ!
> ao 様
いやいや、あそこで泣かないヤツはむしろ男じゃないよな。
CD買った?
シーラカンスとかいかにも今井さんが好きそうで、
BTファンにもウケが良いと思うよ。
投稿: デラシネ | 2012/10/13 17:21