バンドブームの残したモノ
R25のインタビューで大槻ケンヂが語っています。
去年末の再結成までの流れや、デビュー時のいきさつ、
そして日本全体を熱病のように侵していた
バンドブームについても。
1980年代末から1990年代前半、経済だけでなく、
音楽業界にもバンドブームという名のバブルが起こったのです。
あらゆるレコード会社から有象無象のバンドがデビューしては、
消えていきました。
ブームに上手く乗ったバンド、実力の伴わないまま
祭り上げられ、すぐに消えていったバンド。
自ら潰れてしまったバンド・・・
音楽業界に「ロックは商売になる」ことを教え、
それまで歌謡曲ばかりだった邦楽シーンに
ロック・ヘビメタ・パンクなどの活躍の場を与えた、
と言う点では良い影響も与えたと思いますが、
それ以上に、ミュージシャン達の人生を狂わせて
しまったモノだったのかもしれません。
大槻ケンヂの言葉を借りれば
「(バンドブームのおかげで)若い男の子も女のコも
“将来ロックバンドで有名になりたい”って、
普通に言えるようになったんです」
「東京駅では僕、牛追い祭りみたいに何百人という
女子学生とかにギャーって追っかけられた」
「(ブームの終わりを予感したが)でも本当に
牛追い祭りみたいに
追っかけられる経験をすると、いきなりそれが
なくなることはないだろうと思っちゃうんだよね。
みんなが蝶よ花よってもり立ててくれるから、
自分を実際以上のものだと勘違いしちゃう」
多くのミュージシャンはこんな状態だったのでしょう。
当時中堅どころの人気バンドだった
筋少ですらこうなのです。
バンドブームの火付け役とも言える
BOOWYの、直系フォロワーと目され
事実人気もダントツだったBUCK-TICK。
メンバーの置かれた状態は大槻ケンヂのそれを
何倍も上回る狂乱だったと言うことは
想像するに容易いです。
DTDからS/Nにかけてのメンバー、特に櫻井は、
相当苦悩していたことが、作品から見て取れます。
次回はその辺りを考察してみたいと思います。
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