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バンドブームとBUCK-TICK2

前回の続きです。


櫻井の歌詞は、SEVENTH HEAVENまでは、


正直、どこからか借りてきたような言葉を


メロディに乗せているだけ、と言う感じが強かったです。


内容も良くある・・・とまではいいませんが、ラヴソング的な物。


良くも悪くも、BOOWYの正当継承者でした。


それがTABOO辺りから変わり始めました。


所謂、ダーク・デカダンな感じ・・・


当時BOOWYからの流れで聞いていたファンには


不評だったようですが。


復帰後の悪の華ではよりその傾向が強くなり、


ボードレールやゴダールに影響を受けた


退廃的・内省的なものに変化していきます。


しかし、まだ、ちょっと格好付けている、と言うか・・・


自分で消化し切れていない言葉を使っている、


「借り物」的なイメージは未だ拭えていませんでした。


それが、「狂った太陽」で一変します。


自分の内面、弱さ、醜い部分を絞り出すように吐き出す。


サビの部分で多用されていたカタカナや


英語・妙に難解な言い回しは姿を消し、


自分の言葉で、日本語で、表現するようになります。


作詞者としての技術が上がったという事もありますが、


ここに至るまでの様々な経験が、彼の内面を変えたのです。


バンドブームで自分たちを持ち上げ、


金の臭いをかぎつけどこからとも無く


湧いてきた取り巻き達が、あの事件で一気に離れていった。


「信じられる人間は、メンバー以外には


いないと言うことが判りました」


当時のことを、後に櫻井はそう話しています。


そして、最大の転機とも言える、母親の死。


「JUPITER」、およびカップリングの「さくら」は、


母の死に対するレクイエムであるというのは


ファンの間では有名ですね。


狂った太陽により、業界や関係者からの評価は上がりました。


メンバーも「良い作品を作ればみな理解してくれる」


と確信し、その後の制作スタンスにも影響を与えます。


ところが、ここで意外な物が櫻井や今井を悩ませます。


それは・・・なんと僕達「ファン」の存在でした。


続く。

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